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アルバム全曲解説 by HAIIRO DE ROSSI(ameblo参照)

発売からまだ4,5日なので聴けてない人もいるかと思いますが、

僕なりに各曲の解説を書いておきますので、

聴いた後の参考にしてみてください。 

M1.EMOTION.
アルバムのイントロにあたる曲。
「玄米の弁当隠してたあの子も親になり親に感謝するよう」っていうのは、
結構このアルバムで一番表現したい感覚で、
ブリッジでも「まるで魔女宅のニシンのパイみたいなアルバム」って言ってますが、
言葉にならない感じ、まあ、言葉にならないんだから、ならないんだけど。笑
なるべくその感覚的なとこを刺激しますよ、と、「このアルバムはそういうアルバムですよ」
というインフォメーションというか宣言的な曲です。

M2.Rockstar
テープにも収録していた曲をアルバム用に録り直した曲。
これは特に幅広いジャンルの人に人気ありますね。
これ好きな人はなぜかおしゃれな人が多い感じします。なんでだろう。
これはJazzとか以前のもっと音楽に触れたての頃のパッションを思い出しながら書きました。
PigeondustのBeatもザ・Pigeondustって感じで、自分でも聴くたびに懐かしく感じる。
その懐かしさが古くささじゃないから、なんかいい感じなんだろうな。と思います。

M3.爆裂都市
これは長崎のMOTORAさんプロデュースの曲。
MOTORAさんとは多分かなり昔からお互い知ってはいたんだけど、今回初セッション。
この曲は制作がなかなか今までと全然違う書き方が出来て面白かった。
テーマとか全然決めずにBeat聴いたら、最初に「庭園の池で鯉が泳いでる感じ」
っていう超ザックリしたイメージが浮かんで、
そこからスクリーン上映のタイミングで観れたAKIRAの話、
さらには東京オリンピックの話まで広がるっていう。
MOTORAさんは引き出すのが凄く上手い印象、そう言った意味でもプロデューサーだと思います。

M4.風吹く街
これもテープで出した曲の再録。

テープの時と若干間の取り方とかは変えてて、よりレイドバックした雰囲気になってます。
6分と長めの曲なのですが、いい意味でくたびれたBGMみたいになればいいな、と。
MVもこの尺をワンカットっていうのは驚かれますが、
冬の寒い日なんかにシケモクかなんか吸いながら聴いてくれたら嬉しいです。

M5.Problem
先行シングルでも出した曲。これはビートミュージック好きなら絶対やられるでしょ、
と個人的には思うし、プロデュースワークとして相当キテるんじゃないかと。
というのも今回のアルバムって、半分ぐらいは俺が先にありもののインストにラップ乗せて、
そのアカペラだけ書き出して、あとでPigeondustが音をつけるっていう、
Remixの逆みたいな作り方をしてるんですよね、実は。
だからこれなんかはJay-zの99Problemsに
ガーってラップして送ったらこんなになって返ってきたから、ぶったまげました。
内容は基本ワードプレイなんですけど、
アルバムには一曲はバトルライムは入れるようにしてるのです。これはCOMMONから学んだ。
特に最後のバースは上手く着地してて気に入ってます。

M6.BELIEVE.
タイトルの最後のピリオドの意味をたまに聴かれますが、
アルバムでポイントになる曲に目印としてつけてます。
気づいた人もいるみたいですが、
この曲は1st.Album「True Blues」の一曲目「Blues Of Blue」の続きです。
いい意味で大人になった感が伝われば嬉しいのですが、これはアルバムでも一番ビート感がクール。
シンプルなんですけど、めちゃめちゃ芸が細かいトラックで、
これは結構、研究してほしい曲かも。笑

M7.Light Ⅰ
アルバムのSkitにあたる曲。
これは街中から夜の山奥に向かってる足音です。
次の曲からの流れで自分の闇と向き合いに行きます。

M8.Leave Me In peace
まだ発売して間もないですが一番反響あるかも。
これはM7からの流れで内面の吐露なのですが、
1バース目がLGBTをテーマにしていて、2バース目はメンタル的な不調をテーマにしています。
伝わり方は自由なので「言われれば確かに、」程度でいいとは思うのですが、
僕なりにそれぞれの葛藤を考えて描きました。
この曲はトラックが最後まで何回か変わり、Pigeondustとも試行錯誤した曲。
それぐらい大事なテーマだし、もしかしたらこういったテーマとは違う悩みの人にも伝わってくれたら、
それは作った側としては光栄なことです。

M9.Lifeline

以前公開したこの曲のビートを作り直したバージョン。
リリックは変わらないですが全く違う曲になりましたね。
この上に貼った番号は自殺相談ダイヤルの番号なんですけど、
俺自身この曲って、そこまでアンリアルなものじゃなくて、
結構本気で危なかった時に一回だけ電話したことあるんですよね。
そんなこんなで、実際俺が言いたいのは、自殺だめ!絶対!みたいなことじゃなくて、
正直何を持ってダメと言うのか、そこまで明確にはわからないし。
で、じゃあお前何が言いたいの?ってことなんですけど、
俺としてはお前に死なれると困るな、っていう、
やっぱ個人的な感想というかシンプルな意見なんですよね。
それが知り合いだろうと知り合いじゃなかろうと。

M10.Light Ⅱ
という二曲を山奥で吐き出して、街に走って戻ってきたら、朝になってるという構成です。
行きと違って足取りが駆け足なのがちょっとスッキリした感じしますよね。

M11.歩く
テープから録り直した曲。最後はちょっと変えた。
これはアルバムにするまであんまり明言はしてこなかったのですが、友達の兄貴の曲ですね。
歩くんって言って、もう旅立ってしまったんだけど、
家族ぐるみで仲良いから、歩くんのかあちゃんに書けたら書いてほしいと頼まれて。
なんだろう、意味を伏せてもいいかな、とは思ってたんだけど、
やっぱ知ってほしい、ってのはある。
命を描くってのは半端な気持ちじゃ絶対やっちゃダメだと思うから、
そしてそこに対して誠実にできたと思うからこそ、
この人が生きていたことを知ってほしいし、これ聴いた人の記憶で生き続けて欲しいとも思う。

M12.AKG
この曲はアルバムまとめてる時に、追加した曲。
というのも、今回使ったスタジオのマイクがAKGで、
自分的に恐ろしく相性が良く。
AKGというのはメーカーで、通称アカゲ、正式名称はエーケージーらしいんですけどね。
っていう話をPigeondustの家で話たら「俺もヘッドホンAKGだよ」って言われ、
これは作るしかないな、と。笑
こういう曲が一曲あるといいですよね、アルバム的に。

M13,Vous-meme
フランス語で「自答」
Pigeondustのインストは一曲は絶対入れようと思ってて、アルバムの制作終盤に作ってもらいました。
アルバムタイトルが決まった時点でこの曲のタイトルはPigeondustがつけてくれました。
短い曲だけど品があって好きな曲です。

M14.TAXI.
シングルでも出したアルバムの締めに来る曲。これも好きという人が多いです。
俺個人的にもトラックリリック含めてアルバムで一番好きかも。
というのも、フックが4小節を2行で書いてるんです。
これって結構自分的にはすごいことで、
ラップって文法的に変になったりっていうのは良くあると思うんですけど
そこがこの曲は非常にうまくいきました。
歌詞カードだけで文章で読んでもいけるというか。
トラックも終盤にかけての展開とかたまらないです。
あと、これは全曲に言えることだけど、Pigeondustってフェードアウトとか曲の終わり方が丁寧なんですよね。
そこ凄い大事なことだと今回改めて気付きました。